何年か前に、似たような絵を描いた記憶がうっすらと...。 *** ちびっこ瞬氏とがきんちょ氷河。 ある日、がきんちょ氷河がいつものようにバス停でスクールバスを待っていると、 「...........」 そわそわもじもじしているちびっこの様子を、がきんちょ氷河は見ていました。 「...........」 「...........」 「...........」 「...........」 がきんちょ氷河が「おい、おまえ...」と話しかけようとした瞬間、 「瞬、車直ったぞ、乗れ」 途端に、ぱぁ、と顔をほころばせて、ちびっこはそそくさと車に乗り込んでしまいました。 バス停にはがきんちょ氷河がひとり。 声をかけようとしたまま、ぽつんとひとりで取り残されてしまいました。 「ちぇ、なんだよ」 がきんちょ氷河は小さくつぶやくと、行ってしまった車の方角から目を背けました。 そうすればあのちびっこも一緒に乗ったのに。 けれどもうちびっこは大きな四駆で行ってしまいました。 また会えるかは判りません。 「ちぇ」 スクールバスのいつもの席に乗り、窓枠に肘をつくと、 胸が詰まるような切ない気持ちの氷河を乗せて、 |