アンドロメダ姫のお話世界に迷い込んでしまった瞬氏。
本物のアンドロメダ姫を守ろうとした王妃・カシオペアの策略で、
国を襲うくじらの化け物・ティアマトの生け贄にされてしまう。
そこへ通りかかった勇者・ペルセウスも
「あれは我が国の姫ではない。このことは民も神も知らないこと。
このまま目をつぶれば、金と姫を...」
などと囁かれて、ころっと態度を変える馬鹿ヤロー。
(しかしここで
「たとえあの生け贄が姫でなくても助けなければ!」
などと頑張られても困る...)
本物のアンドロメダ姫や、その国の人たちのために逃げることも出来ず
岩に鎖で縛り付けられたままその時を待つ瞬氏のもとに
鳥のように突然降り立ったのは、勿論、金の髪を持つ彼の恋人。
現実世界から忽然と消えてしまった瞬氏を捜し続けた末、
やっとこの神話世界にいることをつきとめ
後を追ってきたのだった。
(え?何?どーやってよ?とか気にしてはいかん。SF、SF)
彼はすんでのところで瞬氏を救い出し、
化け物退治もせずにさっさと現実世界へ戻ってしまう。
目の前の生け贄をあっさり連れ去られて
頭に血が上ったのは、化け物・ティアマト。
その目にふと入ったのは
王宮のベランダ、柱の影からのぞく本物のアンドロメダ姫と
突然の瞬氏奪還劇にパニック状態の王妃・カシオペア、
金とアンドロメダ姫を手に入れ損なって怒り心頭のペルセウス。
自分が、“陸に打ち上げられれば死んでしまう、くじら”の化け物だということも省みず、
その巨体を地上でのたうちまわらせ、王宮のベランダにはい上がり
王妃・カシオペアとペルセウスを一飲みしたところで絶命。
ティアマトを送り込んだポセイドンも
「すべての非はアンドロメダ姫本人ではなく、
王妃・カシオペアにあった」
と、納得。その後アンドロメダ姫を差し出させるようなことなはかった。
***
そして瞬氏を現実世界へ連れ帰ってきた氷河氏。
『アンドロメダ姫は、父王や国民達と力を合わせて
ティアマトにぼろぼろにされてしまった自国の再建に
尽力したのでした』
と、すっかり話の変わってしまった神話本を瞬氏に見せつつ
「おまえのように、強い子だったんだな」
と、ぽつり。
「.........うん...」
と、小さく頷く瞬氏を抱き寄せ、
やっと自分の腕の中に戻ってきた愛しい恋人にキスをするのでした。
* おしまい *
***
いや、なんかこういうの描きたくなって。
(話がチープなのはすみません...
絵を描き上げてから慌てて10分くらいで考えた(笑)。
なぜかBGMは「SOLDIER DREAM〜聖闘士神話〜」。
いや、なんか妙に合う。
(この曲、風をかんじるからさ。
氷河氏のコートや掌に感じる風圧とか、そんなん) |